先日、約半年ぶりにタウシュベツ橋梁がある糠平湖へ行ってきました。
今回は撮影記としてその時の様子をまとめてみましたよ。
ちなみに今年は湖面の水位が(発電用で水を抜いたりして)下がるのが早いようで、ガス穴なども多くみられます。
そのため湖上立ち入りが2月21日(水)より禁止なのでご注意ください。
タウシュベツ橋梁とは
いまさら説明不要ですが、糠平湖(人造湖)にあるコンクリート製アーチ橋。正式名称は「タウシュベツ川橋梁」ですが、川は省略することが多いですね。
いくつかある旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群のひとつでタウシュベツ橋梁がもちろん一番有名。
見て分かるとおり、もう使われていない朽ち果てた橋ですが風景に絶妙に溶け込んだ美しさをも感じる姿をしています。
去年からかなりの崩落が進んでいてそろそろ見納め?とも言われているので見たい方はお早めに。
冬のタウシュベツ橋梁へのアクセス
ツアー以外でタウシュベツ橋梁を間近でみる場合、最短ルートである5の沢駐車場に車を停めて湖上を横断することになります。
駐車場と言っても少し広めの路肩(駐車帯)があるだけなので初見では不安ですが、ワカサギ釣りや湖面凍結時期は多くの方が訪れるのでたくさん車が停まっています。看板もあるので見落とすことはないでしょう。
車を停めたら糠平湖がある方に注意書きの看板があるのでそこからしばらく歩くことに。
タウシュベツ橋梁をみにいく際の注意点
タウシュベツ橋梁のある糠平湖は自然に囲まれた場所にあるので、個人的に感じた注意すべきポイントをいくつか書き記しておきます。
電波が届かない圏外
初めて訪れたときに「あっ」と思ったのですが、糠平湖周辺は携帯の電波が届かない圏外です。(ぬかびら源泉郷まで行くと通じます)
そのためある程度事前に準備しておかないと、着いてからじゃ調べられません。もちろん電話も不可。
数人で行動する場合は何かあっても助け合えますが、ソロの場合は何があるか分からないので要注意です。
防寒と防風対策
5の沢駐車場からタウシュベツ橋梁までは往復で少なくとも1時間はかかります。
それなりの防寒対策が必要。
靴もスノーブーツがあった方がいいでしょう。
もう一つ重要なのが防風対策。
というのも、駐車帯から湖面までは森林を横切るので風があってもあまり影響は少ないですが、湖上では遮るものが無いので実際の気温よりも寒く感じます。
防寒対策がしっかりしていれば必然的に防風対策もされますが、特に顔や頭の防寒は念入りに。
僕が行った時も湖上に出た途端、風によって体感気温がぐっと寒く感じました。
タウシュベツ橋梁付近は特に遮るものがないので無対策だと顔や耳がとても痛くなるのでバラクラバビーニーを終始使いました。オススメですよ。

氷が薄い場所がある
僕が行った時もかなりの箇所でガス穴があり、氷が薄く靴で踏み抜いたあとがみられました。というか何度か片足を氷水に突っこんだ・・・。
ガス穴じゃない限り、全身がドボンと落ちることは無さそうですがそれでも怖かったです。落ちても自己責任。
ちなみに短縮ルートでこのことが著しく、丘の方へ抜けていく迂回ルートが比較的安全とのこと。短縮ルートは僕がいったときですらズボズボだったので今後行くのなら回避した方が見の為です。
まずは腹ごしらえで「ビストロふうか」へ
さて、ここからは撮った写真を撮影記として紹介します。
とその前に腹ごしらえです。
帯広方面からタウシュベツ橋梁へ向かう際に通ることになる「ぬかびら源泉郷」
ここにある洋食屋「ビストロふうか」へ行ってきました。
過去、ここを通るたびに立ち寄っているのですがことごとく休業。しかし、今回ついに入ることができました。
いろんなブログで紹介されていて(写真ブログや登山ブログなど)かなり好評で去年からずーっと気になっていたので嬉しい。
ちょっとだけ紹介してみます。
273号を走ると道沿いにあるので分かりやすく、外見はこの辺りにしては綺麗でおしゃれ。
本来、駐車場はお店の前なのですが、屋根の雪庇や雪が落ちてくる可能性があるのでこの日はお店の横の脇道に駐車。
着いた時、車は1台しかありませんでしたが中に入ってみると結構混んでいました。
近くのスキー場から来たお客さんやホテル宿泊客が多いようです。
中に入ると出迎えてくれたのは小さなウェイトレス。
木のぬくもりが感じられる店内。カレーとハンバーグのいかにも洋食屋のいい香りがします。
席に案内されさっそく注文。小さなウェイトレスはきちんと仕事をこなしていました。えらいね!
メニューはこちら。
僕はもともと決めていたハンバーグカレー。相方はハンバーグカレードリアに。


肉厚でジューシーなハンバーグカレー


チーズがすごくうまそうなハンバーグカレードリア
肝心の味は・・・
うん、美味しい!これだけだと魅力が伝わらないので食レポ風に書いてみる。
まずはハンバーグ。結構甘めに感じました。たまねぎが多いのかな?素材の甘さがうまく引き立てられていて食欲をそそります。
それでいてカレーは中辛ぐらい(個人の感想です)とちょうどいい具合にハンバーグの甘みと調和されていて絶妙。
お腹が空いていたのもありますがすぐ完食してしまいました。なかなかのボリューム感で満足。
食べてる最中も食後もさすが人気店、来客が途絶えないので頃合いを見てお店を後にします。また来よう。
お腹も満たしたので、食後はしっかり運動しないと。
というわけでタウシュベツ橋梁まで雪の中歩きます。
店名 | ビストロふうか |
---|---|
営業時間 | 11:00~19:00 |
TEL | 01564-4-2525 |
定休日 | 月曜日 |
郵便番号 | 〒080-1403 |
住所 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら温泉郷北区 |
グーグルマップで開く | Google マップ |
凍結した湖上を横断してタウシュベツ橋梁を撮影する
5の沢からタウシュベツ橋梁に向かう
スタート地点である5の沢駐車帯で着替えて防水の登山靴を履きます。
スノーシューがあればズボズボ足を取られないで進めるのですが僕たちは持っていないのでスノーブーツにゲイター装着してスタート。
スタートから10分ぐらいはこんな林の中を歩きます。
踏み跡があるのでそこを辿れば普通の靴でも問題なく歩行可能。ただし、少しでも外すとズボっとなります。
あちこちに動物の足跡。
きのこ?
林道を抜けるといよいよ湖上へ。と言っても近道ルートだとまだ丘の上なので本当の湖上へはもうちょっとかかります。

林を抜けた正面方向

タウシュベツ橋梁方向
近いようで遠い。
とりあえずタウシュベツ橋梁へと歩みを進めます。
途中で見つけたちょっとしたシュカブラ。
結構そこら中にあったので天候によってはすごいものが見れそう。でもそんな天候の中で写真撮れると思えない。
右に人がいますね。今いる丘を降りて先に進みます。
滑って落ちても大したことは無さそうですが意外と急斜面なので慎重に下ります。
ここから先は完全に氷の上なので踏み跡を頼りに進むことに。
こんな注意書きが。
正直大丈夫だろうと高を括っていましたが氷が薄いところはマジで薄くて何箇所も踏み抜いて穴が空いた箇所を見つけました。
自分も3箇所くらい作った。
危険なアクティビティだと再認識。先に進みます。
ポツーンと佇む。
そこへひかりが。
ひかり一つで受ける印象がずいぶんと違います。
きのこ氷のなれの果て。
上の方は雪を被ってるけどジュエリーアイスみたいに透明度が高くて綺麗ですね。
ここまで来ればあと少し。
着きましたー。
撮影しながらだったので片道40分~50分くらいで到着。
とりあえずザックを下ろして身軽になります。
急いで撮影
ここからはタウシュベツ橋梁を撮影していきます。
三脚をセットしフィルターを用意。
しかし、問題発生。
実はビストロふうかで腹ごしらえした後、5の沢に着いた段階で糠平湖に雲が多くなってきました。こればっかりは仕方ないので晴れるのを期待しちょっとお昼寝して時間をつぶすことにしたのです。
その影響もあり最後にトイレに行ってからたぶん2時間以上経っています。
あとはお分かりですね。
帰りの事も考えるとあんまり長い時間撮っていられません。
なので見返してみるとそんなに枚数撮れていなくて使えるものも少なかった。よくよく考えてみるとせっかく遠出してもこういうことって案外多いんですよねえ。もうちょっと場数踏めば慣れてくると信じたい。
これはSS30秒。ND1000装着。PLフィルターもつけていたら変な影が。少し暗くなっているのがわかるでしょうか。
効果を調整しても消えないのでこの場合、PLフィルターは無い方がいいかもしれません。この後は外して撮影しています。
相方に撮られてた。なんか服装が全体的に黒いですねw
次ハードシェルを買う時は目立つ色にしよう(写真のはレインウェアです)
実はこんな間近で見るのは初めて。近くで見るとボロボロで歴史を感じられます。
かつては鉄道が走っていたなんてこの風景しか知らない身からすると感慨深いです。
上から。この角度からの写真はあまり見ない気がします。
一通り撮って満足。
長秒露光でいろいろやりたかったけど次回にお預け。
まとめ
もうすぐ湖上立ち入り禁止になってしまいますが、なんとかギリギリ撮影に行けて良かった。
今度は長秒露光、そして星と絡ませた写真を撮りたいです。そのためにも広角の明るいレンズが欲しい。
せめて夏までにはなんとかしたいな。
以上~。
*記事中の写真は僕のα7Ⅱと相方のOM-D E-M5 IIが混在。Lightroomの自動補正が適用されています。
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