突然ですがレンズフィルターって同径じゃないと基本的に別なレンズには取り付けできませんよね?
僕が以前困ったのがフィルターサイズ52mmのPLフィルターをフィルターサイズが49mmのレンズに取り付けできなかったこと。
レンズを入れ替えしたので52mmのフィルターは必要ないのですが、新たに49mmのを買い足すのもなんだかもったいないと感じていました。
そこで、ステップアップリングを用いてこのフィルターを使えるように活用してみたのでまとめてみます。
ステップアップリングとは
見た目はこんな感じ。簡単に言うと違径のレンズフィルターとレンズを取り付けられるようにするリングです。ようはフィルター径を変換する中間リングということ。
僕が購入したのはケンコーのこの商品。他社のと比べて少し高いですが、ローレット加工(ギザギザ)がされていて取付取外しがし易くなっています。

*ケンコーカタログより抜粋:filter_2016 | ActiBook
結構な種類のフィルターで対応できそうですね。
ステップアップリングが必要だった理由
僕がα7Ⅱ用に持っているレンズはSEL55F18Zというレンズ。こちらのフィルター径は49mm。
そしてD3300を使っていた時に買ったPLフィルターは52mm用。つまりこのままではせっかくフィルターを持っているのに取付ができません。
そこで登場するのがステップアップリングということなのです。
左がPLフィルター(52mm)
右がステップアップリング(49mm→52mm)
実際に取り付けてみました。いつも通り取り付ける要領でクルクル回します。程よいところでやめておきましょう。
ガッチリ締めすぎると外すときかなり苦労します。
ケンコーのはローレット付なのでまだマシですが、何もついていないものは外そうとして無理に力をかけると何かの拍子にフィルターが傷ついてしまう恐れもあります。
とりあえずこれでレンズ側が49㎜なので取り付け可能になりました。というわけで装着。
上の写真を例にすると下から
レンズSEL55F18Z(49mm)
マルミ保護フィルター(49㎜)
ケンコーステップアップリング(49㎜→52㎜変換)
ケンコーPLフィルター(52㎜)
という順。
実際の撮影であれば保護フィルターはいらないのでステップアップリングとPLフィルターのみですがこの状態でもケラレはありません。つまりステップアップリングを使用しても保護フィルター分をNDフィルターなどに置き換えることができます。
もちろん各フィルターは薄枠タイプのものでなければいけませんが。なのでPLフィルターとNDフィルターの併用もステップアップリングを介しても可能です。
ただし広角レンズはケラレがでる可能性が高いので注意。
その他としては純正のレンズフードはリングがはみ出るので取付できなくなります。
ステップダウンリング
アップできるならダウンもできるのでは?
もちろんステップダウンリングというものも存在します。しかし、調べてみるとわかるかと思いますがあまり推奨されるものではありません。それもそのはず、ダウンするのだからケラレの危険性が高まるからです。
レンズのフィルター径=レンズ径ではないので3mmや5mmの差であればケラレも出ないかもしれませんが、広角レンズやズームレンズのワイド端だとケラレるという組み合わせも少なくないので要注意。これは実際につけてみないと分からないというのが実情です。
まとめ
こうみてみると結構分厚くなりますね。使用する場合、ケラレは背面液晶ではなかなか確認しづらいこともあるので大きいモニターでチェックすることをオススメします。
しかしそれさえクリアすれば、今ある手持ちのフィルター類を買い増しせずに少ない出費で有効活用できるのでお財布にやさしい。
フィルターもレンズごとに揃えると結構な出費だし、機材が増えるのもバッグを圧迫するので賢く揃えていきたいものです。
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