サロモンの防寒スノーブーツ、ツンドラプロのレビュー記事です。
サロモンのツンドラプロ(TOUNDRA PRO CS WP)をレビュー!
サロモン(Salomon)といえばウィンタースポーツ用品が有名ですね。
トレッキングシューズなどのフットウェアにも力を入れているようで街中や山でもチラホラみかけます。

今回はサロモンの商品ラインナップの中でも最も暖かいスノーブーツであるツンドラプロを買ってみました。
厳冬期の北海道で実際に使ってみたレビューです。
サロモンのツンドラプロを買った理由
冬の北海道、普通に生活していたら防寒ブーツといえどもそこまで本格的なものは必要ないです。
というのも厚手の靴下やインソール(中敷き)といったアイテムで手っ取り早く対策できるから。
しかし、僕は趣味で風景などの写真撮影をしています。-20度以下の中で数時間過ごすこともあり、足先が冷えて痛い・辛いといったことを回避するためにも防寒ブーツはとても重要です。
ちなみにツンドラプロを買う前はスノーブーツの定番、ソレルのカリブーを使っていました。
見た目の良さと防寒性能の高さから写真撮影にも使えるということで数年前に購入したものです。
確かに防寒性能は高いし、インナーが取り外せるのでたくさん歩いて汗で蒸れても単体で乾かせる利点はあります。
しかしながら、僕にとってはカリブーはデカすぎ&重すぎました。
写真から分かるとおり、まあデカいです。これを履いて車の運転はできなくもないですが確実に足元の操作はしづらくなります。そのせいで事故っても嫌なので運転する場合は履き替えるようにしてますがめんどくさい。
そして重さは公称値で片足964gなので両足で約2kg
ちょっとした撮影ならまだしも、撮影スポットまで歩いて移動しなければいけないことも少なくないので重いカメラバッグ(レンズやフィルター、三脚などが入って5kg~15kg)を背負った状態だとまあまあ疲れます。
というわけで、もうちょっと軽くて撮影に使える防寒ブーツを探していたら見つけたのがツンドラプロ。
試着せずにネット注文したので不安でしたが実際に使ってみたらかなり良かったです。
ツンドラプロの大きさと重さ
買い替え最大の理由である大きさと重さ。
ツンドラプロ自体はこんな感じのサイズ感(27cmです)
カリブーとツンドラプロを並べてみると分かりやすい。一回りは違いますね。
このくらいなら履いたままでも車の運転に支障はでません(実際に運転してみて問題なかった)
気になる重さも公称値で片足450g
カリブーの半分以下の重さです。
これは実際に履いてみるとはっきりと違いが分かります。

ツンドラプロであれば長時間歩いても疲れないし、割とコンパクトなつくりなので屋内でも歩きづらさを感じなく使い勝手が素晴らしいです。
ツンドラプロの防寒性能は?
ソレルのカリブーと比べて気になるのは防寒性能ですよね。
ツンドラプロはaerothermという最も保温力があるインサレーションを採用。静止時-30度、行動時-40度となっています。
カリブーは使用限界温度が-40度なのでスペック上の防寒性能は同程度ですね。
とはいえこのような数値はアテにならないことも多いので、実際に-20度以下の環境で数時間ほど写真撮影をしてみました。

朝方の冷え込んだ糠平湖です(-23度)
ここで朝陽の撮影をする為、数時間滞在しましたが行動中は全く足が冷えることはなかったです。ジッと待っている時も足先が冷たいと感じることはなく最後まで非常に快適に過ごせました。
実際に使ってみて防寒性能は個人的に十分なレベルでした。
ツンドラプロの防水性能は?
ツンドラプロはCLIMASHIELD WATERPROOFによって高い防水性と透湿性が発揮されるとの事。
今のところ、付着した雪が溶けて水になっても靴の中に染みこむということは全くありません。もちろん雪の中をガシガシ歩いても問題なし。
ちなみに雪や氷などが入り込みそうな見た目のこの部分(タン)
この部分は靴と一体となって覆われ、なお且つシームレスなので靴の内部に雪や氷が入り込むことはありませんのでご安心を。
また、気温が高い日に溶けた雪が水玉になってコロコロと弾かれていたので、ツンドラプロはべちゃ雪や雨でも問題の無い防水性能であると言えそうです。
こんなに防水性があると蒸れるんじゃないの?と思いそうですが、長靴のように蒸れて気持ち悪いといったことはなく不快に感じたことは今のところないです(ただしブーツなりの蒸れはあります)
ツンドラプロのグリップ力は?
ツンドラプロを使うシーンを考えると、凍った路面やゴツゴツした足場なども当然でてきます。
半端な靴だと危険なのでしっかりしたソールじゃないといけません。
ツンドラプロのアウトソールにはコンタグリップを採用。
雪上はもちろん、凍った道路上でもちゃんとグリップしてくれます。
先ほど登場した糠平湖。この日はスケートができるレベルのツルッツル度合だったので歩くと流石にツルツルしますが、それでもきちんとグリップしていると感じ取れるシーンが多かった。
おかげで一度も転ぶことが無かったです。
アウターソールももちろんですが、ミッドソールも分厚くなっているので安心して歩けます。
他人とあまり被らない
ツンドラプロを買うにあたって他の候補としてキーン(KEEN)のウィンターポートⅡがありました。
オシャレな見た目と高い防水透湿性で防寒ブーツの候補によく挙がるものの一つですがその分、街着用として履いている人もよく見かけます。
ツンドラプロと比べて価格が安いので結構悩みましたが足に対する保護力はツンドラプロの方が高いと判断したので候補から外れました。
あまり他人と被りたくないという思いもあってツンドラプロにしましたが、かれこれ1度しか同じものを履いている人を見たことが無いので結果的には満足ですw
ツンドラプロをより快適にするためのオススメアイテム
ツンドラプロが冬の撮影用防寒ブーツとして優れているのが分かったかと思います。
そんなツンドラプロをさらに快適に使えるよう僕が実際に使っているアイテムを紹介します。
登山用のメリノウールソックス
ツンドラプロを検討している方ならすでに持っているでしょうが、メリノウールソックスは必需品です。
特にメーカーはどこでもいいのですが、登山(トレッキング)用であれば耐久性が期待できるので登山用を選びましょう。
冬に使うものなので中厚手以上のものならあとは好みでOK。
靴下用のカイロ
冬に星の撮影をしたり日の出を待っているとどうしても身体の末端は冷えます。
特に手先や足先は冷えると痛いし撮影に集中できないので防寒対策はしっかりしたいところ。
足先は一度撮影などで車から出るとなかなか温めるのも大変なので、かなり冷え込むことが予想される場合に靴下用のカイロを使うと体感がかなり違います。
ツンドラプロは十分な防寒性能がありますが、寒がりな人や冷え性の方は靴下用のカイロを併用するといいでしょう。
スノースパイク
いくらツンドラプロといっても滑るときは滑ります。
なので凍結した湖上や滑りやすい場所ではスノースパイクが安心。
ただし、自分の足を踏むと靴に傷がつくので注意が必要。
ツンドラプロの気になる点
2点ほど気になる点があります。
一つ目が買ったばかりだと靴全体の剛性もあってか固いこと。
僕はすでに使いまくったので足に馴染んで固さは取れましたが、最初のうちはすこし痛いこともありました。
こればっかりは登山靴と同様に慣らしが必要かなと感じます。
二つ目が脱ぎにくいこと。ソレルのカリブーと比べるとツンドラプロのほうが僕の場合、脱ぎやすいので気にならずむしろ楽になったと思いましたが人によっては脱ぎにくいと感じるでしょう。
そこはブーツの宿命ですかね。
サロモンのツンドラプロレビューまとめ
いろいろと書きましたがツンドラプロは買ってよかったと素直に思える素晴らしい商品です。
要点をまとめると
- 軽くて比較的コンパクト
- 安心の防寒性能
- 防水性も高い
- 信頼できるグリップ力
- かっこいい
個人的には写真撮影が趣味という人にこそ使ってほしい防寒ブーツでした。
マジでおすすめです!
レディースもあります!
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